麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜


「.....ふ。......あぁ、ほんとに可愛いな」


 リードネストは、すっかり真っ赤に染め上がった顔を俯けている最愛の恋人の頬を、指で優しく撫で、額、こめかみ、頬と順に小さくリップ音を鳴らし口付ける。

 最後に、もう一度愛おしげに唇を指でなぞると、ゆっくり顔を近づけ、ふわふわの愛らしいそれに自身の唇を合わせた。



「..........んっ」


 モモネリアの口から、小さな声が漏れる。

 初めてのキスは、お互いの体温と柔らかな感触を伝え合う控えめなもので、だが、それでも心は喜びと切なさと甘酸っぱさでいっぱいで。

 身体はふわりと浮き上がる心地だった。

 一度触れ合い離れた唇は、再び重ねられた。
 緩やかに、何度も角度を変えながら唇が触れ、やがて啄むようにキスされる。


「.......はぁ」



 悩ましげな吐息とともに長い長いキスが終わり、名残惜しげに唇が離れていった。







 
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