あの丘の向日葵が咲いたとき、君はきっと泣いていて。

決断

窓を見る。

隣にはきれいな夜景。



「これを見るのも、あとちょっとなんだね、w」



今の私には、苦笑しかできない

――だって、いま泣いたら…




コンコンコン


「…はい」



…!

お医者さんだ


「痛み止めの点滴をとりあえずするから。ストレッチャーに乗って」




やだっ





やだやだっ




気が付くと、私の足は病院の外へ向かっていた。


い、いたい



ぜんしんが、いたい。















はぁ、はぁ、はぁ・・・

少ししか走ってないのに

私の自慢の足、、、

こんなにもやせてしまったんだね。w



あー涼しっ

ここにいれるのさ、らくだよね



…もう死ぬならさー
いっそのこと治療しないでいっか?

お金の面でも楽だし

――うちは母子家庭だからね




「…んっ  …さんっ   渚さんっ」



お医者さんだ、
もういいや にげないで




「なに?」

「逃げないでくださいよ」

「ごめんなさい」

「どうする、?」

「何が」

「…りょう」

「?」

「治療」

「!」

「うん」

「…(涙)」

「ゆっくりでいいよ」

「しぬの?私」

「…」

「やだよ」

「うん」

「頑張る?」

「でも、、、」

「?」

「湊が、、、」

「えっと、その、湊さんって?」

「…彼氏」

「湊は、わたしがいないと、だめなの」

「…?」

「いつも私につきっきりで、、、」

「頑張る。」

「…!?」

「彼氏にも会える治療方法を相談するよ」

「…でも」

「ん?」

「お金の面で。」

「うちは母子家庭だから」

「あっ」

「うん…」

「…じゃあ、僕が払います」

お医者さんは私の手を取った。

「僕が、渚さんをしあ…健康に、します」

「…はいっ」

「!」

「がんばるねっ」

「うん」

「パパみたいだな…」

「渚って、二人の時は呼んでもいい?」

「いいよ」

「じゃ、僕のことは悠馬ってよんで」

「はーい」

今、治療を決めた瞬間だった。
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