ハウスクリーニング山代には休みが無い
「先生っ、もこは!?」

「…落ち着きなさい風太郎くん。大丈夫、次があるから」

「次?つ、次ってなんだよ先生!?」

山形先生はそれ以上何も言わず俺の肩をそっと叩くと泣いているのか指で目頭を押さえながら足早に休憩室に行ってしまった。

「山形先生っ!!」

追いかけようとしたら「風ちゃん」と山形先生の妹で病院付きのこのペットショップの店長をしてる侑芽(ゆめ)さんが入れ替わりでやって来た。

「侑芽さん、うちのもこは!?」

「…うん」

「“うん”!?“うん”って何だよ!?」

言葉を詰まらせてる侑芽さんの様子にますます怖くなってきて気付いたら俺の目にじわじわと涙が溢れてきていた。

「…んだよっ、なんだよ、皆して黙って!!もこは何処だ!?今すぐ案内しろ!!」

わぁっ!!と暴れ出した俺を風呂本兄弟が止めに入った。それでも「離せっ!!」と騒いでるとさらに奥の部屋から侑芽さんの旦那で一緒に店員をしてる那月(なつき)さんが出て来た。

「なっちゃん!」と侑芽さんが振り向いた。
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