初恋の人がいきなり上司で、訳あり同居生活
「塔子、この先苦労をさせるかもしれないけれど、どんな時も俺が側にいて一生守っていくから・・・だから俺と結婚してください」

決意のこもった言葉と共に差し出されたバラの花束。
その真っすぐな瞳を見つめながら、塔子はこれは夢かしらと自らの頬をつねった。

――痛っ。

どうやら夢ではないらしい。

――あこがれ続けてきた雄平にプロポーズされる日が来るなんて。

「塔子?」
放心状態の塔子に、雄平が小さく首を傾げ、答えを促す。

「あ、はい。よろしくお願いします」

塔子はバラの花束を受け取ると、雄平の両手をとった。

「この先どんなことがあっても、雄平さんの側にいます。一緒に幸せになりましょう」

立ち上がった雄平を塔子が抱きしめた。
< 211 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop