仄暗いほど重たい愛 ~偽装妻ですが、冷血御曹司は手放す気がないようです~
やっぱり……迷惑だったんだ。

全身の血が引いていくような心地がした。
続いて、追い打ちをかけるように深いため息が注がれて、思わずぎゅっと目を閉じる。

「あなたは……自分が何を言っているか、わかっているんですか」

すぐ近くで衣擦れの音が聞こえた。
ソファが沈み、彼がこちらにゆっくりと身を乗り出すのがわかる。

「申し訳……ございません……」

震える声で絞り出し、恐る恐る顔を上げたそのとき。

ふと、彼の長い指先が伸びてきて、びくりと肩が跳ねた。
頬をかすめるか、かすめないか、もどかしい距離でぴたりと止まる。

「ああ……本当に、何もわかっていないんですね」

吐息が触れるほどの距離。
逃げ場を失い、彼の深い瞳に射抜かれる。

「そんなに可愛いことを言われたら、契約なんて放り出して……今すぐ抱きますよ?」
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