仄暗いほど重たい愛 ~偽装妻ですが、冷血御曹司は手放す気がないようです~
半分冗談のようなものだと思っていたのに、彼はそう冷たく言い放つ。
「……わかり……ました」
そう答えつつ、内心しょんぼりうなだれた。
鏡の中の自分を見たとき、このドレスの魔法を借りれば、統悟さんの妻として胸を張れるかもって思ったのにな……。
それを「だめだ」と一方的に否定されるのは悲しい。
「……理優」
長い沈黙のあと、静かに名前を呼ばれた。
「気に入ったのなら、このドレスにしようか」
「え? ……いいんですか?」
「ああ。ただし……」
「────ひゃっ……?」
刹那、ぐいっと手を引かれて。
気づいたときには彼の腕の中。
驚いて目を見開いた瞬間、首筋に熱いものが押しあてられる。
「っ……あ……っ」
私の口元を手のひらで覆うと、統悟さんはもう一度そこに、深く唇を埋めた。
「……んっ……、統悟さん……だめ、です……」
「本当に、誰にも見せたくないんだ」
耳元で低い声が囁いて、ぞくりとする。