仄暗いほど重たい愛 ~偽装妻ですが、冷血御曹司は手放す気がないようです~
ただ、やはりその中には明らかに悪意のあるものも混じっていた。
「驚きましたよ。統悟さんのことだからビジネスの拡大を見据えた、もっと……強固な後ろ盾をお選びになるものだとばかり思っておりましたので」
「噂では一般家庭のお嬢様でいらっしゃるとかで……。まあ、家にただ置いておくにはちょうどいい可愛らしさですなあ」
つまり、私は彼の築き上げてきた地位やキャリアに何ら貢献できない、お飾りだと。
けれど、少しダメージは食らうものの、心が折れるようなことはなかった。
『この私に後ろ盾が必要だとでもお思いですか?』
『彼女は私にとっての唯一ですので、上辺だけの華やかさに固執しているような方には理解されなくても別に構いません』
統悟さんがそうやって守ってくれたから。
それに……。
───『君は、ただ俺だけを見ていればいいんだ』
あの言葉が、ずっと胸の中にあったから。