仄暗いほど重たい愛 ~偽装妻ですが、冷血御曹司は手放す気がないようです~
恋に狂う日々
統悟Side
統悟Side
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ベッドの上で乱れる彼女の甘い声とその熱が、今も身体を支配している。
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社長室の扉がノックもなく開いた。
「社長。さっきあがってきた湾岸エリアの再開発プランですが、緑地比率をあと2%引き上げる方向で調整がつきましたよ」
入ってきたのは、俺の秘書であり、古くからの友人ででもある黒峰だった。
淡々と報告を口にする彼に、わかった、と短く答える。
「ところで社長、今夜は珍しく予定が空いてますが久々に飲みに行きません?」
「いや、今日はもう帰る」
「そうですか。まあ、そうだろうと思ってましたけど。理優さんともう三日会えてないんでしたっけ?」
「四日だな」
「はいはい、お熱いですねえ」
黒峰の声には、明らかな揶揄が含まれている。
無視してデスクの上の書類を片付け、立ち上がった。
「お熱いといえば……。そういえば理優さんに渡す指輪、もうすぐ仕上がる頃でしたよね? たしかちょうど一週間後とか……」
「黒峰、湾岸エリアの件は今夜中に正式案をまとめておけよ」
「────は? え? なんの嫌がらせですかそれ。……おい、社長!」
背後で黒峰が抗議の声を上げるが、俺は無視して社長室を後にした。