仄暗いほど重たい愛 ~偽装妻ですが、冷血御曹司は手放す気がないようです~
【夜見統悟の非道な素顔――偽装結婚と強引な土地買収の裏側】
「……っ、何……これ」
震える指で画面をスクロールする。
そこには、目を疑うような内容ばかり並んでいた。
記事によれば、私と統悟さんの結婚は、都合のいい話題づくり────統悟さんがそれを隠れ蓑にして、非人道的なビジネスを行うための、いわゆる隠れ蓑、とされていた。
【妻のR氏は夜見氏の権力に抗えず、契約結婚という名の支配を余儀なくされていた。彼の目は利益しか見ていない】
【さらに夜見氏は開発予定地の買収に際し、反社会的な勢力や卑劣な手段を用いて地主を追い詰め、強奪に近い形で土地を奪っていたという】
【他にも、気に入らない役員がいれば理不尽な理由を並べて排除しており……────】
そこまで読んで、思わずスマホを伏せた。
全身の血が引いていく。
利益しか見ていない男。
弱者を踏み躙り、自分の野望のために女を利用する怪物。
違う……。統悟さんは、そんな人じゃない。
私はそう断言できるのに、百パーセント悪意で書かれた記事は執拗に彼を断罪し続ける。
統悟さんを悪く言うために、私のことを勝手に被害者に仕立て上げるなんて……許せない……。
「嘘……全部、嘘なのに……」
喉の奥が熱くなり、視界が滲む。
「統悟さん……」
このまま黙って、あなたが汚名を着せられるのを、私は見ていることしかできないの……?