仄暗いほど重たい愛 ~偽装妻ですが、冷血御曹司は手放す気がないようです~
「……統悟、さん……?」
胸の奥が焼けるように熱い。
この四日間、きみに会いたくて、きみの声が聞きたくて、死に物狂いで仕事を片付けてきた。
言葉を飲み込む代わりに、俺は彼女の細い手首を掴んだ。
「っ、あ……っ」
驚きに目を見開く彼女を、抗う隙も与えずリビングのソファへと押し倒す。
「とう、ごさん……? どうし……───んっ」
彼女の首筋に顔を埋める。
そこから香る微かな煙草のにおいを上書きするように、そこに深く口付けた。
「あ……やだ……、やめてください。……こういうことはやっぱり、本当に想い合ってる夫婦がするものです……」
顔を赤く染めつつも、どこか悲しそうに目を逸らす彼女に、ずきりと胸が痛む。
「統悟さんに……これ以上、されたら、私……」
続く言葉を聞きたくなくて、唇を奪った。
やはり、俺ではだめなのだろうか。
君の心までは手に入らないんだろうか。
ひどいことをしている自覚はある。
嫉妬に駆られて彼女を押し倒すなんて最低の行為だ。
それでも……。
「……っ、あっ……統悟さん……っ」
俺の熱に当てられて甘い声を上げるきみが愛おしいと思ってしまう。
あの男を許したそのやさしさで、この黒い独占欲も包み込んでほしい。
祈るようにそんなことを思いながら、俺にはもう一度彼女に口付けた。