仄暗いほど重たい愛 ~偽装妻ですが、冷血御曹司は手放す気がないようです~
『今週の土曜なんだけど、あたしの従妹たちが来るからスカイラウンジ貸し切りたくて〜、できますかね?』
24時を少し過ぎたころ、私は10階の入居者からかかってきた内線の応対をしていた。
「今週の土曜日でございますね。午後のお時間でしたら貸切にてご案内可能となっております」
『あ、オッケーオッケー。じゃあ15時からでー、ん〜と3時間くらい? ……いや、やっぱ余裕もって4時間にしとこうかな』
「かしこまりました。6月13日土曜日、15時から19時まで貸切でのご予約承りました。当日の詳細については、ラウンジスタッフより改めてご連絡申し上げます」
失礼いたします、と、回線を閉じた──24時17分。
モニターの左上に警備室からの通知が共有された。
EAST3801 夜見 統悟 様
地下駐車場ゲート事前認証作動
登録車両ナンバー一致
専用エレベーターの待機モード解除──
手元ではスカイラウンジの貸切手続きを進めながらも、視線はつい隣のモニターを追ってしまう。