フィオナの運命
カイルの隣を歩くアーサーが、心配そうにフィオナを見つめる。

フィオナはルシアスの腕の中で、ぐったりと目を閉じたままだった。

「フィオナ、必ず助ける。俺の命に代えても」

ルシアスはグッとフィオナを抱く手に力を込めた。

いつの間にか日は完全に落ち、辺りは漆黒の闇に包まれる。

だがフィオナの胸元の水晶が真っ直ぐに光を放ち、行く先を照らしていた。

ルシアスは、道がだんだん上り坂になっているのに気づく。

このまま頂上へ。
一刻も早く神の御許へ!

「がんばれ、フィオナ。あと少しだ」

はやる気持ちを抑えて、フィオナに声をかけた。
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