フィオナの運命
しばしの別れ
次の日。
ルシアスはフィオナを牧場まで送り届けた。
「挨拶してもいいか?」
小屋に入ると、ルシアスはマーサの写真の前でフィオナに尋ねる。
「え? あ、はい。もちろん」
フィオナが戸惑いながら頷くと、ルシアスは右手を左胸に当ててうつむき、目を閉じた。
じっと心の中で語りかけてから顔を上げ、フィオナを振り返る。
「そなたと結婚させてほしいとお願いした」
「えっ! あ、そうでしたか」
「必ず幸せにしろと仰せつかった。という訳で、フィオナ。牧場の仕事を済ませたら王宮に戻るぞ」
「ええ!? それは、なぜ?」
「もうそなたを一人にはさせない。これからは王宮で俺と暮らそう。ここには通いで来るといい。俺も時間がある時は付き添う」
そう言うと、ルシアスは背を向けて颯爽と外に出る。
「ルナ! 元気だったか?」
カイルと一緒に嬉しそうにルナをなでるルシアスを、フィオナはポカンと見つめる。
だが次第に込み上げる幸せに、頬を緩めて微笑んだ。
ルシアスはフィオナを牧場まで送り届けた。
「挨拶してもいいか?」
小屋に入ると、ルシアスはマーサの写真の前でフィオナに尋ねる。
「え? あ、はい。もちろん」
フィオナが戸惑いながら頷くと、ルシアスは右手を左胸に当ててうつむき、目を閉じた。
じっと心の中で語りかけてから顔を上げ、フィオナを振り返る。
「そなたと結婚させてほしいとお願いした」
「えっ! あ、そうでしたか」
「必ず幸せにしろと仰せつかった。という訳で、フィオナ。牧場の仕事を済ませたら王宮に戻るぞ」
「ええ!? それは、なぜ?」
「もうそなたを一人にはさせない。これからは王宮で俺と暮らそう。ここには通いで来るといい。俺も時間がある時は付き添う」
そう言うと、ルシアスは背を向けて颯爽と外に出る。
「ルナ! 元気だったか?」
カイルと一緒に嬉しそうにルナをなでるルシアスを、フィオナはポカンと見つめる。
だが次第に込み上げる幸せに、頬を緩めて微笑んだ。