雨の日が苦手だった、私たちは
陽と出会ってからの雨の日は、二人でデートをしたり突然キスをされたり。西に仕事を押し付けられた日も、若井の商談で失敗した日も雨だった。
陽と出会う前も、心が揺れる出来事はたくさんあった。
「先回りして動くのだって、自分がやりたくてやっていたはずなのに、最近は『本当にそうなのかな』って不安になってしまって。でも、心が揺れてしまうってことは、そこに本心があるのかもしれません」
繋ぐ手に、きゅっと力が入る。
「自分の感情を後回しにしていたのは、陽さんだけじゃなくて、私も一緒だったなって」
「……俺たち、似たもの同士なのかもな」
「はい、真逆だと思ってたんですけど」
ふふ、と自然と笑みがこぼれる。
手を繋いだまま、二人は家の中に入っていった——。
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