雨の日が苦手だった、私たちは
次の日、萌衣は約束通り、高瀬と二人で社員用カフェテリアに来ていた。
この場所に滅多に現れない高瀬は、早速、女性社員の注目の的になっている。そんな視線にも慣れているのか、高瀬はいつも通りの涼しい顔をしていた。
(高瀬さん、やっぱりすごい人気だ……)
その隣に立つ萌衣は、自分にも好奇の目が向けられていることをひしひしと感じる。そういう視線はすごく苦手だ。高瀬が席を取りに行ってくれたこともあり、萌衣はそそくさとご飯をオーダーする列に並んだ。
「えーっと……あ、Bランチセットでお願いします」
「はーい、Bランチ、きのこクリームパスタねー」
「ありがとうございます!」
自分でご飯を作ると和食中心になるし、今日は気分転換にパスタにした。軽い足取りで、高瀬の姿を探す。
すると、こちらに手を振っている彼の姿が目に入った。
「高瀬さん、席を取ってくださってありがとうございました」
「いや、大丈夫。朝比奈はパスタ?」
「はい、たまには洋食にしようかなと」
「お、良いな。それじゃ食べようか」
二人で向かい合うようにして座り、お互い「いただきます」と手を合わせる。
萌衣はパスタを、高瀬は萌衣が作ったお弁当を、それぞれ食べ始めた。最初は周りから向けられる視線に気が散っていた萌衣も、いつの間にか高瀬の話にすっかり聞き入っていた。
「パスタといえば、この前行った洋食店が本当に美味しくて。お客さんから勧めてもらったお店なんだけど、少し奥まった所にお店があって、隠れ家的な感じなんだよな。意外と会社からも近くて」
「へぇ、そんなお店があるんですね。気になります。いつも和食ばっかりだから、洋食はなかなか上手く作れなくて」
「そうか? 朝比奈だったら、何作っても美味しそうだけど」
「高瀬さん、褒めすぎですよ。高瀬さんだったら、焦げたものを入れても美味しいって言って食べてくれそうです。もちろん、入れないですけど」
「ハハ、確かに食べそうだな」
この場所に滅多に現れない高瀬は、早速、女性社員の注目の的になっている。そんな視線にも慣れているのか、高瀬はいつも通りの涼しい顔をしていた。
(高瀬さん、やっぱりすごい人気だ……)
その隣に立つ萌衣は、自分にも好奇の目が向けられていることをひしひしと感じる。そういう視線はすごく苦手だ。高瀬が席を取りに行ってくれたこともあり、萌衣はそそくさとご飯をオーダーする列に並んだ。
「えーっと……あ、Bランチセットでお願いします」
「はーい、Bランチ、きのこクリームパスタねー」
「ありがとうございます!」
自分でご飯を作ると和食中心になるし、今日は気分転換にパスタにした。軽い足取りで、高瀬の姿を探す。
すると、こちらに手を振っている彼の姿が目に入った。
「高瀬さん、席を取ってくださってありがとうございました」
「いや、大丈夫。朝比奈はパスタ?」
「はい、たまには洋食にしようかなと」
「お、良いな。それじゃ食べようか」
二人で向かい合うようにして座り、お互い「いただきます」と手を合わせる。
萌衣はパスタを、高瀬は萌衣が作ったお弁当を、それぞれ食べ始めた。最初は周りから向けられる視線に気が散っていた萌衣も、いつの間にか高瀬の話にすっかり聞き入っていた。
「パスタといえば、この前行った洋食店が本当に美味しくて。お客さんから勧めてもらったお店なんだけど、少し奥まった所にお店があって、隠れ家的な感じなんだよな。意外と会社からも近くて」
「へぇ、そんなお店があるんですね。気になります。いつも和食ばっかりだから、洋食はなかなか上手く作れなくて」
「そうか? 朝比奈だったら、何作っても美味しそうだけど」
「高瀬さん、褒めすぎですよ。高瀬さんだったら、焦げたものを入れても美味しいって言って食べてくれそうです。もちろん、入れないですけど」
「ハハ、確かに食べそうだな」