喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
「じゃあ次は僕、長男の優也(ゆうや)そして妻の笑美(えみ)」
「笑美です」
「悠乃です」
可愛い方…
「次は僕、二男の晃介(こうすけ)そして今年妻になる麻由(まゆ)」
「麻由です、美容室で働いています」
「よろしくお願いします、悠乃は…あっ私はこの下の喫茶店で働いてます」
「麻由さんは俺も初めましてなんだよ」
克くんが教えてくれた。
「そして三男の俺、克哉です、結婚を前提にお付き合いをしている小川悠乃さんです」
悠乃は再び頭を下げた。
「おいおい、自分の紹介いるか?悠乃さんも入って来た時に自己紹介してくれただろ?」
「これは流れでいるだろーが」
「要らないな(笑)」
「くっそ、兄貴達め」
「克くん…」
「あっ、ごめん、いつも俺の事をバカにするんだ」
「ごめん、悠乃も要らないと思う(笑)」
「悠乃さん!」
みんなが笑っていた。
素敵な家族じゃない…克くん…でもきっと今だからこんな風に笑えているんだろうな〜、本人は辛いとその時は思っていた訳で…
大人になったってことかな?
「まあ男3人でむさ苦しいけどそれぞれ3人とも素敵なパートナーを見つけた訳だ、嬉しいぞ父さんは」
「悠乃さん」
「はい」
お母様に話しかけられた。
「この下の喫茶店て『夢乃』?」
「はい」
「私達、『夢乃』の常連客だったのよ」
「そうなんですか?」
悠乃はパァっと笑顔になった。
「そのお店を閉めてた時期があったでしょ?その後海外に行ったからずっとどうなったか気になってはいたの、何年か前にご近所さんから事情は聞いてたけど時間が合わなくて行けてなかったのよ」
「ありがとうございます、気にかけてくださって」
悠乃は嬉しくなった。