魔法学校☆アルミラージ
3・魔法の世界
ここは魔法の世界“冬の国”。
深い青色の空からしんしんと降っている冬の国はレイ達が住んで居るベイカー街19番地に良く似た都会っぽい場所ではあったが街中お菓子やスイーツなど甘い香りが漂っていて、家も建て物も乗り物も全てクッキーやチョコレート、バウムクーヘンなどの甘い食べ物で出来ていた不思議な国だった。
側を通り過ぎて行った車が残した排気ガスの香りもちょっと焦がしてしまったチョコレートみたいな香りがしたので「ヘンゼルとグレーテルの世界みたい…」と街を見回しながらレイがびっくりして呟いた。
「信号もキャンディみたいなので出来てるわ…あっ見てリュカ、向かいのベンチに座っている女性が化粧を直すのに覗いている手鏡みたいなのマドレーヌの形してるわよ!」
初めて遊園地に来た小さな子供みたいにはしゃいでいるレイと正反対にリュカの方は突然わけが分からない世界に飛ばされてしまった事で唖然としていた。
「リュカ聞いてる?」
「嘘だろ…何なんだよここ?俺たちどうなっちまったんだよ?」
「ん〜…よく分からないけど、何か楽しいとこに来たって感じ?」
「お前なぁ、もっと焦ろよ!?おかしいだろ、こんなとこに飛ばされて!…あー、そうだ、きっとこれ夢なんだ。夢に違いない」
早く目覚めろ俺! とリュカは自分の顔を手でおもいきり叩いた。