魔法学校☆アルミラージ
「じゃあ今週の課題曲をちょっと皆で歌って合わせてみましょうか。ソプラノはこっち、アルトは真ん中、テナー、バスは隣並んで…ピアノ、準備良い?」

いつもピアノを弾いてるエマの夫でピアノ講師のフィリップは「いつでも良いよ」と軽く手を挙げた。

「はい、じゃあ皆軽く深呼吸して…1、2で行くわよ?………すー…はー……1、2っ♪」

エマが指揮棒を振ると全員がそれぞれ自分のパートを歌い始めた。ちなみにレイはアルト、アメリアは女性だが珍しくバス担当だった。

毎日練習していたとは言えやはりまだ素人なのは変わらず、正直言って全員の歌はバラバラで中には思い切り音程を外して歌ってしまっている者も居た。

それでもエマは曲を止めずに皆の歌を聴き続けた。でもひと通り曲を歌い終えると「すっごいバラバラ過ぎて笑えもしない」とはっきり感想を伝えた。

「あんた達、まさか歌ってる最中に自分のパートが分かんなくなったなんて事ないわよね?ハーパー、あんたさっきまでちゃんと歌えてたのに何で皆で合わせて歌い始めた瞬間音外れだすのよ?」

「……なんでだろ!?」とハーパーは隣に居た同じパートのワイアットの顔を見た。

「は?…えっ、俺のせいとか言うんじゃないだろうな!?」

「ワイアット1人だけ声デカいからじゃない?」アメリアが嫌味のように言うと聞いていた全員が あははっ! と笑い出した。
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