先輩、好きです。









練習が終わり、部員たちは疲れた様子で水分を摂りながらも、どこか充実感に満ちているように見えた。




「私、準備室に片付けに行くから、ビブス回収して洗濯お願い」




後輩マネージャーに指示を出し、備品をカートに乗せる。


カラカラとタイヤを鳴らしながら、私は準備室へと向かった。



少し埃っぽい準備室の中はどこか静かで、体育館のざわめきが遠くに感じられた。


テーピングやタイマーを棚に戻しながらも、頭の中はまだ整理がつかないまま。



――――ほんっと、かわいくない。



ふと、さっきの言葉がまた繰り返された。


矢吹の無表情。
そっけない反応。

私の誉め言葉なんて、空気みたいな扱いだったくせに、入出とはふつうに会話するようになっていた。
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