先輩、好きです。



ちょうど休憩時間の終わりを告げるタイマーが鳴り、部員たちが再びコートに戻っていく。


戻っていく矢吹の背中を目で追っていると、入出が矢吹に話しかけていた。



いつもは無視するか、ひと言返事するだけなのに、今日は会話が続いているみたいだった。

入出の表情もぱっと明るくなり、喜んでいるのが分かりやすい。



なんだ、入出とはふつうに話すじゃん。



矢吹は相変わらず読めない表情をしていたけど、ほんの少しだけ雰囲気が丸くなったような気がした。



別に、特別なことじゃない。

後輩同士が打ち解けてきたってだけのこと。



そうだけど、なんなの。




ほんっと、かわいくない。
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