先輩、好きです。
だから勝手に期待して、勝手に裏切られた気分になって、勝手にショックを受けているだけ。
分かってる。
そんなつもりじゃないってことくらい。
それでも、こんなみじめな思いをしている自分自身を受け入れたくなかった。
なんか私、振られたみたいじゃん。
「まだ入部したばっかだし、一年と三年に距離があるのは仕方ないって。翔が異常なんだよ」
そう言って山岸は、いつの間にかたたんでいたタオルを私の手の上に置いた。
ちょうど休憩時間の終わりを告げるタイマーが鳴り、部員たちが再びコートに戻っていく。