先輩、好きです。
「お前、さっきからずっと魂抜けてるけど大丈夫か?もう休憩の時間だぞ」
「え、噓でしょ…!?」
周囲を見渡すと、部員たちはそれぞれ水分補給をしたり、気ままにシュートを打ったりしていた。
慌ててタイマーのスイッチを押す。
「なに、まだ勝利のこと根に持ってんの?」
「はあ!?」
山岸の口から矢吹の名前が出た瞬間、反射的に声が裏返った。
昨日のことは矢吹と私しか知らないはず。
きっと山岸が言っているのは、あの無愛想な態度に対して私が苛立っていた件のこと。
確かに、無愛想な態度に苛立っていたのは事実だけど…問題はそこじゃない。