先輩、好きです。
それらがひとつの意味を持った文章になるまで、数秒かかった。
そして理解した瞬間、悲鳴とも言える声が私の口から飛び出した。
「は!?違う違う!!なんでそうなるの!?」
「え?だって、すごく仲良いじゃないですか」
「仲はいいけど!全っ然そういうのじゃないから!!」
私は両手を激しく横に振り、全力で否定した。
山岸とは付き合いが長いけど、そういう関係になったことなんて一度もない。
もちろん、あいつをそういう目で見たこともない。
それは今さら疑うようなものでもなく、最初から決まった位置に置かれているような感覚だった。
だからこそ、そんなふうに見られていたことに驚いた。
────ただ仲がいいだけで、特別な関係に見えるの?
その事実が妙に気になってしまって、私は無意識のうちに眉をひそめた。
他の三年生とも普通に仲はいいはずなのに、どうしてよりによって山岸なんだろう。
むしろ、そういう関係には一番程遠いやつなのに。