Toxic・Romance
「お、おはようございます……」
私のからだは完全にホールドされ、逃げ場がなくなる。片桐さんは私の首筋に顔を埋め、返事の代わりにちゅっと短く吸い上げた。
「……!?い、いま、キスしました!?」
「しました。つらい所、ない?」
背中を撫でられながら訊ねられることだろうか。その過保護な優しさに、昨夜の熱情がフラッシュバックして、下腹部に神経が移動した。本音をいえば、足の付け根がいたいし、下腹部にまだ異物感がのこっている……そんな気がする。
「あ、はい、大丈夫です」
真っ赤な顔を隠すように布団へ潜りこんだ瞬間、シーツの中で彼の指先がふわりと太腿のつけねをなぞった。
「ひゃっ!? ……か、かた、片桐さん!?」
「んー?」
素知らぬ顔で、彼は片手で私の身体をゆっくりとあばきはじめた。うすい布地をへだてて、彼の指先が熱を帯びた場所に触れる。