Toxic・Romance
「夕結ちゃんが勝手に触ってくれるから、スイッチ入っちゃった」
「え、……えっ?」
「……もう一回」
「(ぇえっ!?)」
なし崩しに始まった、二回目。朝の光が差し込む部屋では、昨夜よりも鮮明に彼の輪郭が目に焼き付くわけで。
私の静止なんて言葉を飲み込ませるように重ねられるの深く甘い口づけ。からみ合う舌先から熱が注ぎ込まれるたび、私の理性はのまれていった。
シーツを掴む指先に力がこもった。彼のゆびさきは、まるで私の弱点をすべて知り尽くしているかのように優しく、けれど確実に私を追い詰めていく。
「か、片桐、さん……」
こみ上げる震えを抑えきれず、彼の背中に爪を立てた。耳元で聞こえる浅い呼吸。首筋に落とされる口づけ。彼の行動、そのすべてが私を煽る。
「もう……ほんとに、最後っ……」
「うん、次はおわり」
「やだ、かおる、さ…」
「やだ?あと一回な」
「(たいりょくおばけ……!)」
今までと明らかにちがう。朝から男女の体力の差を見せつけられるなんて。