Toxic・Romance
私が知る恋愛は常に一人分で、一方通行で、自己完結できるもの。二人ではじめる恋愛に対して私はあまりに初心者だ。だからこそ、私が紡ぐ小説は、紆余曲折を経て両思いになって綴じるものばかり。芸がない。
自作で勉強しようにも、そもそも実例がないのだから無謀だ。
「(けれど、他の神作品なら学ぶべき要素も多いのでは!?)」
最近はアウトプットばかりで、インプットが足りていなかった。今日は読む日にしよう。
ということで、気になっていた雨木つゆさんの作品を開くことにした。雨木さんはWEB文芸界に彗星のごとく現れ、今や書籍化やコミカライズの打診が絶えない、文字通りのスタープレイヤーだ。かくいう私も、彼女がデビューした頃からの熱狂的なファンの一人である。
「しずかぁ、どうしてあなたはしずかなの〜!?」
数ページで物語の重力に捕らわれ、数分後には、デトックスのような号泣が待っていた。
私、なんで悩んでたんだっけ……。
結論から言えば、読んで学ぶことは向いてない。没入して、学ぶに至らないからだ。
それにしても、今日はなんでこんなに通知が忙しいんだろう。
一度落ち着いたはずのブックマーク数が急上昇している。公開直後はファンの方たちが一斉に反応してくれるから身に覚えがあるけれど、更新途中でこんなふうに急上昇することなんて滅多にない。