Toxic・Romance


《今日、どうしたの?》

 片桐さんからの返信は早かった。

《えっと、オフ会なんです》

 可愛いですか?を打つ途中、スマホの上部に片桐さんの着信通知が現れた。見てしまったら、出る選択肢しかない。

「オフ会?」

「はい。作家さんに招待されてしまって……。今日の予定って、オフ会のことなんです」

 片桐さんは「ふうん」と頷いた。なんとなくだけど、電話口の空気が変わったきがして“可愛いですか?”がまた聞けなかった。

「あんたが書いてるサイト、女性向けなんだっけ」

「はい!ほぼ女性向けですね!!」

 自信を持ってうなずくと、片桐さんは再び黙り込んだ。

「……終わるころ連絡して。迎えに行くよ、一応」

「えっ」

 思わず声に出た。だって、迎えに来てくれるということは、片桐さんに会えるということだ。会えないと思っていたのに、会える日に変わった。こんなに嬉しいことはない。

「いいんですか?」

「いいよ」

 恋人の肯定は幸せを助長する。

 片桐さんと会えるなら、もう少し気合い入れよう……!

 お気に入りのアクセサリーを身にまとって、いざ出陣だ。
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