Toxic・Romance
手が止まらなくなって、周囲にちょっと怪しまれそうだったので、結果的にトイレで少しサボってしまった。

 思わぬ収穫のおかげで次回作の軸が決まり、スッキリとした気持ちでオフィスに戻る。

「おつかれ、どうだった?」

「すっごく実りのある瞬間でした!」

「え、準備如き、そんなに充実することだった?」

「はい!」

「月島……パシリの才能まであるのやばいわよ」

 夜永さんに少々ディスられながら、デスクにつく。そのさなかでも、頭は小説のことでいっぱいだった。

 そう言えば新作ヒーローの名前……どうしようかな?追々考えればいっか!

 眠っていたパソコンを起こすと、午後の業務確認のためメールを開いた。すると早速件のアドレスが目に飛び込む。

「(うわあ、また無理難題押し付けてきたよ〜……)」

 げんなりしながらマウスをクリックした。
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