Toxic・Romance
通知? 画面? どこまで見られた?
脳内にクエスチョンマークがずらりと並ぶ。
「あ、はい……Web小説を読むのにハマっていて」
上手な言い訳が思いつかない。ただ、出来れば穏便にマイスマホを取り戻したい一心で口を開く。
「へえ、面白いの?」
「……はい。私は好きなんですよね。絵が無い分、自分で想像できるのが楽しくて、趣味のひとつで」
「それを『書いてる』んだ」
逃げ道が、音を立てて塞がった。
「……え?」
「編集ページ、っていうのが見えた。もちろん不可抗力でね」
毒気も悪意もない、極上の笑み。しかし、その裏には感情の類が一切読めない。ともすれば、彼にとって笑顔という表情は相手の油断を誘う、武器のようなものだろうか。薄っぺらな仮面のような笑みだと、「ぐぬぬ……」と、悔しさに紛れながら、彼の新たな一面を見た。
「返すよ」
興味を失ったようにあっさりと返されたスマホを、震える手で受け取る。
「ありがとうございます。じゃあ……」
「さっき俺が喋ってたことが、そのまま書かれてたね?」
立ち去ろうとした背中に、逃げ場のない真実が突き刺さる。
脳内にクエスチョンマークがずらりと並ぶ。
「あ、はい……Web小説を読むのにハマっていて」
上手な言い訳が思いつかない。ただ、出来れば穏便にマイスマホを取り戻したい一心で口を開く。
「へえ、面白いの?」
「……はい。私は好きなんですよね。絵が無い分、自分で想像できるのが楽しくて、趣味のひとつで」
「それを『書いてる』んだ」
逃げ道が、音を立てて塞がった。
「……え?」
「編集ページ、っていうのが見えた。もちろん不可抗力でね」
毒気も悪意もない、極上の笑み。しかし、その裏には感情の類が一切読めない。ともすれば、彼にとって笑顔という表情は相手の油断を誘う、武器のようなものだろうか。薄っぺらな仮面のような笑みだと、「ぐぬぬ……」と、悔しさに紛れながら、彼の新たな一面を見た。
「返すよ」
興味を失ったようにあっさりと返されたスマホを、震える手で受け取る。
「ありがとうございます。じゃあ……」
「さっき俺が喋ってたことが、そのまま書かれてたね?」
立ち去ろうとした背中に、逃げ場のない真実が突き刺さる。