一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「キラーン⭐︎ザザンクロスの一等星!
四条南!17歳でっす⭐︎」
チャキッと目の上でピースして豪快にウインク。
初っ端から私達も、コメントの流れも一瞬止まった。
「待って。なにその寒……、……“変わった”自己紹介」
思わず素が出かけたユウキが、南の袖元をキュッと掴む可愛い仕草で誤魔化す。
反対隣の私もこくこくと頷いた。
「え?これ良くない?四条の“四”と、“南”を掛けて南十字星。
昨日徹夜で考えたんだけど!」
>>あっ。残念イケメンだ。
そんなコメントがリスナーを沸かす。
ダルそうな蓮がひょっこりと顔を出した。
「ええ〜、やめてよ。俺らまでそゆことしなくちゃいけなくなるやん」
「え、総攻撃かよ。いーよ、じゃあ蓮!次お前な!」
南が偉そうに足を組んで蓮を指差す。
自由。とにかく自由。
初配信だろうが何だろうが、南には関係ないみたいだ。
“この空気の後で……?”と言う蓮の心の声が聞こえた気がする。
けれど、カメラが向いたのに気づいた蓮は、へらっと綿菓子みたいに微笑んだ。
「御堂蓮、16歳の高校2年生。
……よろしくねー?」
ちょっと眠たそうな甘ったるい声。
耳元で囁かれてるって錯覚しそうだった。
ハートが溢れたコメント欄に、ユウキの目がぴくりと反応する。