一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
だだっ広いリビングダイニングに、テレビの賑やかな声が反響している。
3人家族が使うには広すぎるテーブルで、ひとりヨーグルトを食べながらぼんやりとテレビの方を見る。
テレビ前のソファに悠々と座るお母さんの目は、テレビから片時も離れない。
その口元には、誇らしげな笑みが浮かんでいた。
前にflying-Hiの紹介が出た時は見向きもしなかったのに。
――なんてね。
いつものことだし。平気平気。
それに、今の私は独りじゃない。
私をちゃんと、認めてくれる人がいる場所がある。
(……まぁ、偽りの姿の“俺”、ではあるんだけど)
でも、そう思うとちょっとだけ強くなれる気がするのだ。