一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「えっ、誰!?」
「ほんまに南くん!?」
芸人さんたちが一斉に前のめりになる。
「かわい〜!」
「いや待って、やんちゃ坊主すぎるやろ!」
スタジオがざわつく中、南は自分の写真を見上げて苦笑した。
「これは――スペシャルドラマのエキストラで出た時の写真っすね。」
「役っていうか本人やん!」
爆笑。
笑いが落ち着きかけたところで、蓮が口を挟む。
「ちなみに今も中身ほぼこれです」
「おい蓮」
南が即座に返し、笑いの波が揺り戻る。
撮れ高を作れて納得した様子のMCが、私の欄に目を向けた。
「千景くんだけ空欄なんやな。
最近まで一般人やったってこと?」
急にたくさんの視線が集まって、思わずドキリとする。
それでもなんとか笑顔を取り繕って、小さくなって恐縮するポーズをした。
「はい。あの、そうなんです。
俺だけ全くの素人で……」
「へー、そうなん?
でも周りがほっとかれへんやろ。こんな中性顔イケメン」
MCが自分の顔に向けて差した指で、輪郭をなぞるようにくるくると回す。
「いやいや、俺すごい引っ込み思案で。
人前苦手すぎてずっと陰キャしてたので……」
「ええーっ」と大きなリアクションをくれる芸人さん達や、ギャラリーの声がちょっと苦しい。