一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「ええなぁ。あのキャラ!
――で、南くんは……子役か!」
カメラが切り替わって南を抜く。
「名乗っていいのかわからないレベルの仕事ぶりでしたけどね〜」
カラッと明るい笑顔で言うから、自虐もそうは聞こえない。
セット前に控えるスタッフさんが、“当時の写真あります!”のフリップを出した。
「おっ!子役時代の写真あるて!
見てみよー。ハイ、ドン!」
客席とこちら側のモニターに、小学生くらいの少年の画像が映る。
何かの画像の端をクローズアップしたような少し荒い画像だった。
――あれ?この人……
「うわぁ〜!」
観覧席から歓声が上がる。
一瞬覚えかけた既視感が、そこで途絶えてしまった。
小学校の教室で、ボール片手に友達と教室から出ようとしてる少年。
日焼けした肌に短い黒髪。
今の南からは遠い風貌。
けれど、目がなくなるほどの全力笑顔と、大きく開いた口から覗く八重歯には南の面影があった。