一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
だ、大丈夫!?私、無事に帰れるんだよね!?
心細くて、パタンと無情にしまったドアを未練がましく見つめる。
どうしよう。2人きりだ。
でも、何も話さないのも気まずいし……
「あのさ……」
観念して一息。
そして、話しかけようと振り返った――刹那。
後ろから腕を引かれ、体が反転してすぐ側の壁に背中がぶつかる。
細身に見えるけど、しっかりとつくべき筋肉のついた体格は、間近に見るとすごく大きい。
わたしをすっぽり覆ってしまう影ができるほどだ。
影っていても目に眩しいホワイトブリーチの髪。
口元だけで笑う不敵な笑みを湛える顔は、嘘かと思うほど整っている。
瞬きを忘れて、息を呑んだ。
「――じゃ、ちゃんと教えてもらおっか。
なんで男のフリなんてしてるのか」
ドクン。
心臓が凍りつく。
手首はしっかり掴まれてて、逃げ場なんてどこにもない。
動揺を隠しきれない私を捉えた切れ長の瞳は、ギラリ、妖しく光って見える。
ピンチ、再来。
これ、切り抜けられるの?