一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
SEIKOさんが“そのままで”と目で合図したせいで、冴さんとRyoさんは前のめりになりながら檄を飛ばしたいのを堪えている。
(どーすんの、これぇ……)
(わかんないってば!)
それを察知した蓮と私は、何度も顔を見合わせながら必死でパフォーマンスだけは続ける。
南とユウキは終始笑顔で睨み合っているし。
いつも通りのクオリティを叩き出している昊だけが救いだった。
――炭酸が泡立つようなアウトロが、甘酸っぱい余韻を残して消える。
正面向きでSEIKOさん達に笑顔を向けるのが怖すぎて、いつも以上に緊張して痛いくらいの鼓動が胸を叩いていた。
SEIKOさんが腕組みをしたまま、無表情で1人ずつの顔を見る。
右端の1人は素知らぬ顔、
その隣2人は疲れきった顔、
左側の2人は顰めっ面に目だけ笑ってない笑顔。
「……まぁ、酷いパフォーマンスだったわね」
率直な講評が胸に刺さったけど、自覚はあるから誰1人何も言えなかった。