一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「それは最初にやったんだけど……合わないって言われちゃって」
恋色サイダーの曲中の主人公っぽく、
蓮や颯斗をイメージして。
「ああ、アレ。
…ね、じゃあちょっと颯斗役もやってみてよ」
「えっ」
蓮の目が妙にキラキラしている。
面白そうなものを見つけたって顔だ。
「……」
“本気?”と、じっと蓮の顔を見る。
完全に楽しんでいる。
これは、やるまで解放してくれなさそう。
頭の中で神崎颯斗をイメージする。
似合わないのはわかってるから、一言で颯斗だってわかるセリフにしよう。
大きく一歩蓮に迫って、躊躇いなくその顎を掴む。
涼しい流し目で微笑んで、蓮のことを見上げた。
「“君、今日から俺のカノジョ、ね?”」
シーン、と時が止まる空間。
ぽかん顔の蓮とキメ顔の私。
「………〜〜っ」
初めて出した吐息を混ぜた低音に、自分で恥ずかしくなってきた。
「……ぶはっ、似合わねぇ〜〜」
上を向いて遠慮なく笑い出した蓮の顔が、強制力のない私の手からパッと離れる。
「だから言ったでしょ!」
けたけたとお腹を抱える蓮に、赤面しながら顔を顰めた。