一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
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前は蓮を尾行してこそこそと降りた古い駅に、今日は堂々と南と降り立つ。
レトロちっくな空間には、南も異物感がすごい。
変装用の帽子をもっと深く被ってって、南のキャップの鍔を引き下げた。
「うお、なにすんだよ」
「ごめん……。でもなんか、すごく目立ってるから」
駅を出てすぐの通りにポツポツと行き交う奥様方が、チラチラとこちらを振り返って見ている。
「やだ、イケメン……」
「でも、どっかで見たような……?」
そんな噂話が聞こえてきた。
なるほど、と南は頷く。
その視線は外に向いて、私たちの方に向く視線の先を追っている。
立ち止まっているのは、男子中学生のグループだろうか?
私を見て、ちょっと興奮気味に肩を叩き合っている。
「目立ってるのは千景もだな!」
大きく笑いながら、南が私の帽子の鍔を引っ張る。
……引っ張られすぎて、目元が隠れて視界が暗くなった。
「わっ……やりすぎだよ、南!」
「ごめんごめん。じゃ、行くかあ」
南が雑に私と肩を組んで歩き出す。
“男の子なんでね、この子”
まるでそう言っているみたいだった。