一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「今回晒されたツーショは、その時期くらいに撮ったやつ。相手は、今の話の中の内の1人なんだよね」
その姿が逆に痛々しくて、膝に置いた手に力が入った。
「1年前は、否定しなかったの?」
「……したよ。でもツーショとか妙にリアルな証拠上がってたし。
だーれも信じちゃくれなかったんだよねぇ」
ぼんやりと、蓮は自分の手元を見つめる。
痛みを感じない様にしているみたいだ。
「……スタプロ入ってからは、やってないって言ってたよね?」
「言ったね。事務所入る時もうやるなって釘刺されたし。
あとは……充実してたんだろーね。
逃避しなくてもいいくらいには」
脱力した蓮の手の平にギュッと力が籠る。
それで私もつい、気持ちが昂った。
「それなら違うってちゃんと否定しようよ!
今の話すれば、事務所の人もみんなだってきっと……!」
「悪魔の証明って知ってる?千景ちゃん」
諦めを滲ませた綺麗な笑顔にぐっと黙る。
戦う気力もない、そんな気持ちを感じたから。
「繋がってない証拠出すなんて不可能。
一回関係がある証拠が出たら、ひっくり返ることなんてまずない。
だからさ、何したって無駄なの。わかるでしょ」
――何にも言い返せなかった。
それでもどうにかしたくて、でも何も思いつかなくて。
悔しくて歯を食いしばって俯く。
蓮はちょっと困ったみたいに笑って、私の頭をぐしゃりと撫でた。
「千景ちゃんが信じてくれただけで俺はじゅーぶん。
これで諦めついたでしょ?もう帰りなー」
まるで、自分はもうflying-Hiでいることを諦めているかのような台詞。
そう思ったから、その場から立ち上がれない。