一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
#34 糸口
翌日。
蓮を除く4人が集まったレッスンの休憩時間に、昨日の出来事を全部話した。
「――マジ?」
みんな何とも言えない顔をしてる。
南がなんとか笑顔を作りながら重く呟いた。
「嘘じゃないと思う」
昨日の蓮の様子を思い出して、頷く。
「ま、つまり蓮はあのアカウントの女に嵌められたってこと」
南の言葉に、ユウキの眉間の皺が険しくなった。
「あのクソピンク……ちょっとは戦えよ!
何いい様にハメられた上に黙ってんだよ!」
「誰も得しないとこでカッコつけるとこが蓮らしいよね」
目を三角にしながら怒るユウキの横で、スマホをスワイプしながら昊が淡白に言った。
「だーよなぁ。
……てかさ、さっきからスマホばっか見て何やってんの?」
南がぐいっと首を伸ばして昊のスマホを覗き込む。
「……蓮の匂わせやった女のアカウント見てる。
使える材料ないかと思って」
さらっと言った発言に、南が「あらま」と楽しそうな顔をして、ユウキがドン引く。
私は目を爛々とさせて昊の肩に飛びついた。
「何かいいものあった!?」
「……ないけど」
迷惑そうな顔をして肩を掴む手をはたき落とされてしまった。
がっくり。
打開できる何かなんて、そんなすぐ見つからないよね。