一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―

#34 糸口


翌日。
蓮を除く4人が集まったレッスンの休憩時間に、昨日の出来事を全部話した。

「――マジ?」

みんな何とも言えない顔をしてる。
南がなんとか笑顔を作りながら重く呟いた。

「嘘じゃないと思う」

昨日の蓮の様子を思い出して、頷く。

「ま、つまり蓮はあのアカウントの女に嵌められたってこと」

南の言葉に、ユウキの眉間の皺が険しくなった。

「あのクソピンク……ちょっとは戦えよ!
何いい様にハメられた上に黙ってんだよ!」

「誰も得しないとこでカッコつけるとこが蓮らしいよね」

目を三角にしながら怒るユウキの横で、スマホをスワイプしながら昊が淡白に言った。

「だーよなぁ。
……てかさ、さっきからスマホばっか見て何やってんの?」

南がぐいっと首を伸ばして昊のスマホを覗き込む。


「……蓮の匂わせやった女のアカウント見てる。
使える材料ないかと思って」


さらっと言った発言に、南が「あらま」と楽しそうな顔をして、ユウキがドン引く。

私は目を爛々とさせて昊の肩に飛びついた。


「何かいいものあった!?」

「……ないけど」


迷惑そうな顔をして肩を掴む手をはたき落とされてしまった。


がっくり。


打開できる何かなんて、そんなすぐ見つからないよね。

< 278 / 282 >

この作品をシェア

pagetop