一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
#35 まだまだ5人で頑張りたいよ
午前7時。
蓮の家の前で、蓮に電話をかけてみる。
まだ朝早いから。
インターホンを鳴らすのは気が引けて。
長い呼び出し音が途切れて、壁の向こう側と繋がった音がする。
ドキンと緊張に胸が鳴った。
『……何の用〜……?』
何となく暗いけど、いつも通りの蓮の声。
耳に当てたスマホをしっかりと握って、緊張を打ち消すように胸を張った。
「い、今、蓮の家の前にいる!
……だから、ちょっと出て来れる!?」
…………。
電話口からは何の返事も返って来ない。
外ではスズメが囀っている音が聞こえてきて、車が一台通り過ぎた。
(やっぱり急だったかなぁ……?出てきてくれなかったらどうしよう)
早く蓮を助けたくて、無鉄砲に飛び出して来てしまったことを急に後悔し始める。
今1人きりなのが、余計に不安を煽った。