一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
『……“今家の前にいる”って……メリーさんかよ』
離しかけた電話口から、そんな呆れ声が聞こえてきた。
それにびっくりしていると、蓮の家のドアの向こうから誰かが歩いてくる足音がした。
靴を履いているのか、ズッと床面に靴底が擦れる音。
ガチャリ、と静かに家のドアが開いた。
「怖いわ、千景ちゃん」
セットもしてないピンク頭。
眉を顰め片目を細めて、怪訝な顔をした蓮が外に出て来た。
「蓮!」
思わず顔が輝いて、声も明るく高くなる。
それを蓮が、私の頭に手を置いて焦って制した。
「しー!近所めーわくでしょ。
いいから、とりあえず外。行くよ」