一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
バン、と防音扉が大きく開く。
廊下と空間がつながって、賑やかに誰かが入ってきた。
「はー、だっるぅ。朝ってテンション上がんないんだよねぇ」
「俺ヨユー。朝型だから!」
「昨日14時まで寝てた奴がよー言うわぁ」
蓮と南だ。その後ろに昊も続いている。
「あれー、千景ちゃんじゃん。はっやいねー。
ウサちゃんは毎度のこととして」
「あ……、と。おはよう……」
張り詰めた空気は気づかれなかったみたい。
蓮の脱力した口調にちょっとだけホッとして、普通を装って小さく笑った。
スタジオの隅で不機嫌顔で汗を拭くユウキと、なんとなくオドオドしてる私。
南はさりげなく私たちを交互に見て、ほんの過ごし目を細める。
2人の間に流れる気まずい空気を、南だけは察してるみたいだった。