一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
#4 お互いを知るための
AM 8:00
flying-Hiメンバーと、宇都さん、トレーナーさん、その他スタッフさんがレッスンスタジオに集まってレッスンが始まる。
メンバーが一列に並ぶ目の前には、アジアンビューティな美魔女。
艶やかな黒髪長髪のポニーテル。
タイトなシャツとパンツがなぞるボディラインは、磨かれていて綺麗。
……で、この人は一体誰なの?
あの自由人達がお行儀よく背筋まで伸ばしちゃってるけど。
「全員揃ったとこ見るのは初めてだね!
……うん、悪くない!」
アイシャドウとマツエクでバチバチの目が、ゆったりと細くなる。
力強いその目が私の方を見ると、ますます笑みが深まった。
「flying-HiのプロデューサーのSEIKOです。
日向からあなたの情報はあらかたもらってる。
よろしくね、千景」
「!」
呼びかけられて背筋が伸びる。
この人が私の性別のことも知った上で、日向の代わりに私を入れることを受け入れたんだよね?
「よ、よろしくお願いします!」
勢いよく頭を下げると、SEIKOさんはうんうんと頷く。
その傍で、蓮と昊が声を顰めて話し合う。
「千景ちゃんってSEIKOさんと今日が初対面なの?
じゃ、美嶋日向のゴリ押し説はマジだったってコト?」
「……かもね。まぁどうでもいいけど」
「よかないでしょー。俺ら移籍組がどんだけ苦労して加入したと思ってんのさ」
会話を聞いていたユウキの眉間の皺が深くなって、ギリ、と小さく歯噛みする。
緊張でいっぱいいっぱいになっている私を取り巻く、不穏な空気の揺れをぶち壊すように、南が身を乗り出して大きな声を出した。