一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―



――会見後、レッスンスタジオには5人分の足音が揃う。

室内を満たすは、甘く弾ける恋色サイダーのBGM。
鏡に映るは、それぞれの恋を表現する5人の姿。

その真ん中に、1番甘い顔をした御堂蓮が立っている。

流れ星のようにアウトロが消える。

ポーズを決めて、蓮以外は外を見る。
正面に向かって、蓮は立てた小指をそっと差し出した。

「ねぇ、俺と恋しよ?」

――毎回アドリブのキュンセリフ。

上がる呼吸に肩を上下させながら、前より甘さを増しているように感じる声色に思わずドキリとした。


「……蓮、なんかキレ良くなってない?」

しんと余韻が消えた瞬間に、昊が怪訝な顔をした。

「んあー……まぁ、謹慎期間中もちょっとは練習してたと言うかぁ……」

「“ちょっと”なワケないだろ。明らかに精度上がってるわ」

気まずそうに頬を掻く蓮に、苛立ったユウキがすかさずツッコむ。

「辞めるみたいなこと言ってぇ。未練たらたらだったんじゃん!」

わはは、と笑いながら蓮の羞恥心を煽る南。

「うるさいよ。他にやることなかっただけー。
てか!ウサちゃんと南こそ喧嘩は終わったの?めっちゃギスギスしてたじゃん」

「それどころじゃなくなったからな!」

「どっかのピンクが炎上したせいでね」

「うわ、俺これ一生言われるやつだ」

「当たり前だろ!」とユウキが目を尖らせて声を張る。

いつもの空気が戻ってきたことにホッとして、私はやっぱり笑うだけ。
そんな私を横目に、蓮がちょっとだけ言いにくそうに口を尖らせる。
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