一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―



翌日20時、蓮の謝罪動画が緊急生配信された。

真っ白な簡素で静かな部屋で、長テーブルに1人で座って重い顔をしている蓮を、カメラの外からみんなで見守る。

「――この度は、僕のせいで皆様に不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした」

深いお辞儀。それからゆっくりと顔を上げて、事情を話し出す。

過去のツーショットの相手はあくまで友人であること。
今は疎遠なこと。

過去に関しては友人というには距離感が近すぎて誤解を与えてしまった、と謝罪していた。

――やってない証拠は晒されない。
だから、誠実に謝ってるのに疑念が残る。

そこは、後出しの文書で“潔白確認済み”という趣旨の内容が出るらしい。

「今回の写真のように仲のいい異性の友人が過去にいたことは事実です。
でも、今はアイドルとして、flying-Hiとして、メンバーやファンの皆さんを裏切らない自分でいたい。
そう思って活動していました。」

カメラに向かって、真摯に力強く話をする。
その誠実さが、画面越しにも伝わってほしい。

「一度裏切った信用は戻らないと思うけど、これからの活動で挽回したい。
だから、これからも俺はflying-Hiとして活動を続けていきます。
――皆さんにも、それを見ていて欲しいです」

そう締めて、配信が終わる。

しん、とした部屋で今度は蓮が私たちの方を見た。

「みんなも迷惑かけてごめん!
もう逃げないから、まだ仲間でいさせてほしい」

ピンク頭の、軽そうな見た目に似合わない真剣な謝罪。
南が勢いよく蓮のところに走っていった。

「あったりまえじゃ――ん⭐︎
こんなことでセンター脱退とか、それこそ炎上するわ!」

ガバッと力一杯蓮の肩に腕を回す。

それに続いて、私達も蓮の側に寄った。

「……でももう、炎上は勘弁してよね」

やれやれと肩を落として昊。

「死ぬ気で挽回しろよ!」

仏頂面で、ツンなユウキ。
それから、満面な笑顔の私を蓮がじっと見つめる。


「――ありがとう。千景ちゃんのおかげ」


久しぶりに見た柔らかい蓮の笑顔に、胸がぐっとあったかくなる。

「……うんっ。また一緒に、頑張ろうね!」

大きく口を開けて笑った私を、蓮はくすぐったそうに見つめていた。
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