一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
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(いつ見てもでっかい事務所……)
翌週の日曜日。
兄が所属する“星麗プロダクション”のでっかいビルの前に立ち尽くしている。
“千景は何やってもダメね。プレッシャーに弱くて”
小さい頃、兄自慢のついでによく言ってた母の言葉を思い出す。
無意識に拳に力が入った。
強心臓な兄と違って不器用な私は、失敗ばかりで誰にも見向きされなかった。
髪はおかっぱ、ボサボサ。服はいつも兄のお下がり。
だから美嶋日向の兄妹だなんて誰にも気付かれたことがない。
その方がいい。目立たずひっそり生きていく。
――そうやって、陰キャ極めて生きてきた。
それなのに、まさかこんな形で芸能界なんて表舞台に引っ張り出されることになろうとは。
(――ゔ、急に緊張してきた。)