一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「蓮もユウキも、なーに微妙な顔しちゃってんの!
怖い顔しないしなーい。これからレッスン始まるってのに」
ビシッと指を差されて、蓮がげんなりした顔で口端を引き攣らせる。
ユウキも身を乗り出して南を見返すと、固く結んでいた口を開いた。
「南は推薦組だからどうでもいいのかもしんないけど。
普通にムカつくでしょ、身内の威光だけで入ってきた奴と一緒にされんの」
鋭く吐き捨てた言葉に、全員が黙る。
ユウキの正当な嫌悪に言い返す言葉もなくて、唇を噛んで俯いた。
しんっと気まずい沈黙が流れている。
ずっと静観していたSEIKOさんが、パンッと大きく手を叩いた。
「蓮とユウキの感情は尤も。
“美嶋日向の加入はキャンセルで、代わりにその弟が入ります”って説明だけじゃ納得できなかったわよね」
SEIKOさんの堂々とした振る舞いに、ユウキの勢いが一旦引っ込む。
まだ燻ってる感情を宥めるように、SEIKOさんの声がやわらかくなった。
「ごめんなさいね。それは私の責任。
……だからこの後は、“お互いをよく知るための時間”にしましょうか」
SEIKOさんの口角が釣り上がって、不敵な表情になる。