一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―

ツン過ぎる態度にしょぼんと肩落ち。

けれど、片手は繋がったまま。
そんな私を、頬を染めたままのユウキがバツが悪そうに見つめている。

ふっと、頬を押す手が緩んだ。


「……一緒にやるなら、僕は上目指すから。
ちゃんとそこまでついてきてよねっ」


今度は私が目を見開く。
同時に嬉しさが込み上げて、勢いよく頷いた。


「うんっ!南もテッペンとるって言ってたし、みんなでテッペンを目指そう!」

「は?お前そこで他の奴の名前出すなよ!野暮だな!」

「ええっなんでダメなの!?」


暗く重かった空気はいつの間にか軽くなっている。
ワックスがかかったフロアに白昼光の照明の光が反射して、キラキラと輝いていた。


――――……

人知れず、うっすらと開いていたドアに南は静かに背をついている。
いつからいたのか、外気で冷え切っていた体はもう元通りになっていた。


“シンメじゃん。俺たち”


さっき聞いた千景の言葉を頭の中で反芻する。

「……シンメ、か……」

思い出すのは、“あの日”の約束。
揺れる瞳に、そっと目を伏せた。


「いいなぁ」


ポツリと落ちた呟きは、真っ白な廊下の中に消えていった。


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