一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―


「……俺はね、ずっと独りで逃げ続けてきたんだけど。
アイドルやるってなって、変わったよ」


ほんの一歩だけ、距離を縮める。
繋がる手に、空いた片手をさらに重ねた。


「一緒に考えてくれる人ができて、何気ない会話をしてくれる人ができて、成長するために厳しくしてくれる人もいて。」


南。それから、蓮と昊の顔が浮かぶ。
宇都さんにSEIKOさん。
Ryoさんや冴さんの顔も浮かんだ。


「それからね、」


目の前にいるユウキのことをまっすぐ見つめる。
まだ硬いままのユウキに、満面の笑顔を向けた。


「一緒に頑張ってくれる人もできたっ」


毎日朝練して、そのままレッスン漬けの1日を送って。


ユウキにその気はなかったかもしれないけど、私は一緒に頑張ってるつもりだったよ。


「だから、独りなんて寂しいこと言わないで一緒に頑張ろうよ。
――シンメでしょ?俺たち」

大きく見開いたユウキの目に、キラリと輝きが戻る。
言葉にできない感情が胸を詰まらせて、唇がわなわなと震えていた。


「――なっ、」

ユウキの頬にふわっと赤みが差す。
動揺で泳ぐ大きな瞳に、屈託なく笑う私の顔が映っている。


「なに恥ずかしいこと言っちゃってんの!?
うざっだるっ」


ぐいっと頬を押されて、強制的に顔を背けさせられる。


――え。これ、失敗?失敗なの?これ。

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