俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

1-2

 ***
 
──誰かに名前を呼ばれて、振り返る。
 そこには、優しく微笑む浩斗がいた。

「社長。実は私……社長のこと……」

 潤んだ瞳で、結衣は絞り出すようにそう呟く。

「結衣」

 その声に、胸が鳴る。優しいのに、どこか鋭い。

 ──けれど、次の瞬間。

「この勝負、俺の勝ちだな」

 勝ち誇ったように笑う浩斗の顔。薄暗い光の中で、その笑みはいやに鮮明だった。

「ふはははは」
「あ……あああああ……」

 ガーン。
 ぱちっ。

「……はっ!」
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