俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
 浩斗の整った顔がさらに近づき、唇が重なった。舌を絡めた強引なキスの合間に、結衣の口から「んっ」と官能的な声が漏れる。
 それは浩斗の耳にもしっかりと届いていたようで、彼はくすっと小さく笑った。

「結衣、このまま抱いてもいいか?」
「私は──」

 だめだと言いたいのに、言葉が出てこない。

「結衣、愛してる」

 浩斗は結衣の耳元で甘く囁く。かつて『俺は誰も愛することはない』と冷淡に言い放った男と今目の前にいる男は、本当に同一人物なのだろうか。

(私達の勝負は──)

 結衣はどこか現実感のないまま、天井からぶら下がるクリスタルの照明を見つめた。
 

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