俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~
 思いっきり嫌味を言ってやったが、浩斗は涼しい顔を一切崩さない。

「俺とお前の勝負だが、ルールを決めておきたい」
「ルール?」
「そうしないと、お前が逃げ回るだろう?」

 まっすぐに見つめられ、結衣は目を泳がせる。完全に図星だ。会わなければ、カップルになんてなりようがないのだからそれが一番確実で手っ取り早い。

「そんなことはありませんけど?」
「どうだか」

 浩斗はやれやれとでも言いたげに、片手を振る。

「勝敗は、シェアラで゛ベストパートナー〟と診断された俺達が、本当にそうなるかどうかで決める」
「それはわかっています」
「まず、アプリは常に起動。全機能をオンにしておけ」
「社長もですか?」
「当然だ」

 浩斗は頷く。
 結衣は少し意外に思う。シェアラにはカレンダーアクセス機能や検索履歴アクセス機能もあるので、こういうプライドの高い人は自分のプライベートを知られる可能性があることを嫌がると思っていた。

「あと、最低でも一日一回はお互いにメッセージを送ること。週に一回はふたりきりで顔を合わせる」
(めんどくさっ)
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